2017年5月30日現在の「#私を構成する9枚」
Twitterで突然「#私を構成する9枚」が流れてきたから暇だし、9枚を解説(?)をしてみようかなーと思いブログを開設。
いや本当は暇とかじゃなくてやりたいだけなんだけどね。笑 *1
下のリンクでアルバムの紹介飛べると思うけど、暇だったら下の前置きみたいなのも読んでみてね。笑
- POLYSICS / eee-P!!!
- BEAT CRUSADERS / popdod
- Flipper's Guitar / Three Cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかった
- New Order / Technique
- Glass Towers / Halcyon Days
- 私立恵比寿中学 / 穴空(初回生産限定盤B)
- WHITE ASH / Quit or Quiet
- クウチュウ戦 / 超能力セレナーデ
- フジファブリック / CHRONICLE
- まとめ
※アルバムの順番に意味はありません。左上から順に紹介です。
さあ、紹介をしていこう。と思ったけどさ…
9枚めっちゃキツイ…。
本当はもっといっぱい好きなアーティストとか名盤を入れたかったよ…なんで9枚限定?野球チーム?
まあ、多分画像1枚にする時に一番見栄えが良いのが9枚なんだよね。
これをやってみて正直9枚で良かった。むしろ9枚でも多くね?ってなりました。何で9枚?足らんわwとか言ってごめんなさい…。
タグを作っていただきありがとうございます。存分に楽しんでいます。
まあ、そんなことはどうでもよくて、どうやってこの9枚を選んだってところなんですよ。
答えは単純で”影響を受けた思い入れのある名盤”を選んだだけです。
はい。それだけ。単純過ぎるからちゃんとコンセプト決めて年一くらいで「#私を構成する9枚」やってみようかな。
多分ブログではやりません。笑
前置きが長いね、ごめんなさい。ここからが本題のアルバム紹介です。
アルバム紹介
POLYSICS / eee-P!!!
見た目も音楽も奇天烈なシンセ・パンク・バンド。見た目は上のジャケットを観て分かる通り、サンバイザーを付け、色とりどりなツナギを着てライヴを行ってます。
前まではシンセサイザーとリコーダーを担当するカヨの4人で活動していたけど、武道館ライヴを最後に脱退。そして3人体制になり初めて発売したこのミニ・アルバム。カヨはシンセサイザーetc.を担当していたのでこのアルバムが出た時の不安感は計り知れなかったはず。
でもその不安感を越えていくのがPOLYSICSで、シンセが打ち込みになったからだと思うけど、バンドサウンドとの一体感が増して、バンドサウンドの力強さがより強調された1枚。
フォロワーさんが言ってたけど"3人になってからバンドVSシーケンス"って本当にその通りだなって。
両者が鬩ぎ合ってて相乗的にいい音になってるんだよね。個人的に3人の音は大好きです。
BEAT CRUSADERS / popdod
もう大好き。覆面おふざけバンドのBEAT CRUSADERS。ふざけたことばっかしてて、外見だけのコミックバンドだと思われがちなんだけど、楽曲はパンクだったりロックが主体で色んな所にオマージュを入れてたり、パンク、ロックとシンセサウンドの双方のしつこい所を削って、良いとこだけを抽出した音で本当に聴きやすい!
このアルバムは全体的に80年代のニューウェイヴと彼らの芯となるロック、パンクが融合したサウンドになってて、ビークルのアルバムの中でも特にキャッチーでPOPな曲が多い。9枚全部ビークルにしようとしたけど(?)そういった理由でこの1枚を選出。
あとあと、ヒダカトオル本人が全曲解説をしてたみたいなのでリンク貼っておきます。
気に入ったらボクにおま○こ!って話しかけてね。ニコニコしながらオマ○コールします。
Flipper's Guitar / Three Cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかった
絶対王者こと小沢健二と、今はMETAFIVEやCorneliusとして活動をしている小山田 圭吾のデビュー・ユニットFlipper's Guitar。
ジャンルとしてはネオアコとかギター・ポップって呼ばれるジャンルでFlipper's Guitarは特に明るいポップに感じる。まあ後々渋谷系と呼ばれるジャンルになるし、日本のネオアコはそういうものなのかもしれないけど(笑)。
そんでもってこのアルバムもう既に10年位音楽活動をやって来たような完成度なんだけど、実はデビュー・アルバムなんですね。正直そんなこと言われても…って感じだと思うんだけど、捨て曲がないし全部キャッチーでオマージュ元にも良くなってたり、このアルバム自体もオマージュに溢れてるんです!
「とにかくこのアルバム聴いてみてよ!」
元ネタはAztec Cameraくらいしか知らなかったけど、時間があったら元ネタ集ちゃんと見返したいと思います。
音楽好きでまだ聴いたこと無いって人がいたら是非1度は聴いてみて欲しいです。
New Order / Technique
はい。来ましたNew Order大先生。80年代UKのシンセ・ポップを代表するバンドです。Blue Mondayが1番有名な曲ですが、このアルバムには入ってません。ボクはThe Perfect Kissという曲が1番好きです。しかしこの曲もアルバムには入ってません。
じゃあなんでこのアルバム選んだんだよって思うかもしれないけど、単純にこのアルバムが通しで聴いた時の流れが秀逸で1番中毒性があるんです。みんなも700円で大好きな寿司1貫か、700円で二郎系ラーメン食べられたら二郎系ラーメン食べるでしょ?食べない?
自分でも意味がわかんないけど、とにかくこのアルバムの流れが大好きなんです。
- 2曲目の「オール・ザ・ウェイ」のコード進行はザ・キュアーのヒット曲「ジャスト・ライク・ヘヴン」をそのまま盗用している。メンバー曰く、これは以前ザ・キュアーが「インビトゥイーン・デイズ」で彼らの「エヴリシング・ゴーン・グリーン」のコード進行を盗用したことに対しての報復であると語っている。
- 6曲目の「ラン」はアメリカのフォークソング歌手ジョン・デンバーに、デンバー自身の曲である「悲しみのジェット・プレーン(Leaving on a Jet Plane)」にギターリフがそっくりであるという理由で裁判を起こされ、ニュー・オーダー側は敗訴。2005年リリースのコンピレーションアルバム『シングルズ』では「ラン」の作者の一人としてデンバーの名前がクレジットされている。
- このアルバムはスティーヴン・モリスとジリアン・ギルバート2人が基礎を作り上げ、その間バーナード・サムナーとピーター・フックはイビザ島で遊び惚けていたという噂も流れたが真偽は不明。 *2
といったエピソードがあるんですけど、抜けてるというかこの適当で三枚目感あるのに楽曲は唯一無二な感じが更に魅力を引き立たせてますね!(?)
変にカッコつけないでサブリミナル効果で遊び心を見せてたり、ちょいダサの最初の印象的なフレーズに心躍るタイプの根暗なので、共感出来る人は是非お友達になりましょう(?)
Glass Towers / Halcyon Days
フォロワーさんがこのオーストラリアのインディ・ロック・バンドアツいぞ!って言ってなかったら絶対知らなかったバンド。フォロワーさんの嗅覚恐るべし…憧れです…(知らんがな)
本題に戻るけど、このアルバムは2014年に発売されてて、当時インディ・ロックなんてジャンルを知らずにアクモンかっけえ~って鼻垂れてたボクにカルチャーショックを受けました。いやアクモンももちろんカッコイイけど。
んでYouTubeで1曲聴いただけでもう虜。もうギターの使い方が巧いのなんの…技術的には巧いかは知らないけど、普遍性を感じさせる音を創るのが本当に巧い。というか個人的に最高に好み。
この曲もう言うこと無しですよ。
良さがわからない人は3代目J Soul Brothersか西野カナ聴いて勝手に共感していてください(*^_^*)(は?)
なんていうか完全に感情で話すけど、このアルバム捨て曲が無いんですよ。カッケー!次何!どんな曲が来るんだ!ってワクワクしているとアルバムが終わってるっていう…アルバムの時間が30分強しか無いんだけど、それを差し引いてもその時間ずっと脳汁出っぱなしで、時間の進みが凄い早く感じます。
10年代を代表するインディ・ロックのアルバムだと思うのでインディ・ロック好きな人は要チェックです!
…というかこのアルバム以降Glass Towersは音源出してないの誰かどうにかしてくれ(ムリ)
-
私立恵比寿中学 / 穴空(初回生産限定盤B)
"永遠に中学生"をコンセプトに自らを"king of 学芸会"と称する私立恵比寿中学ことエビ中の3rdフル・アルバムの穴空(初回限定盤B)!
「アイドルね…そもそも(初回限定盤B)ってなに…細かいな…キモ…」と、そうお考えのアナタ。考えが甘いですよ!!!
まずはこれを聴いてみてください。
youtu.be元ネタにUnderworld「Born Slippy」が使われているため、シンセ・ミュージックの良さでもある鬱屈さとアイドルのポップさが融合し、上質なシンセ・ポップになってますね。最高にカッコイイ。
しかもカッコイイだけでなく、このアルバムはコンセプトもしっかりしており、春夏秋冬の1年をコンセプトにしたアルバムになっています。
私立恵比寿中学自体のコンセプト"永遠に中学生"をも盛り込んだ学生時代の1年を4つのテーマで表したコンセプチュアルなアルバムなのです。
上のリンクを聴いて頂ければわかると思いますが、楽曲の質も文句なし、ジャンルレスだけれどもコンセプトによってまとまりのあるアルバムなので初回限定盤Bでなくても9枚のうちの1枚に入っていたでしょう。
しかし!この初回限定盤Bは特典として本編CDの他に2015年の大学芸会(冬の大箱ライヴ)の音源が入っていて、盛り上がる曲はもちろん、歌唱力のあるエビ中だからこそ光るセンチメンタルな楽曲が収録されてるんですよ。
しかも大学芸会の特徴である巧みな繋ぎがあることによって、楽曲の良さを最大限に表現させてるんです。
「アイドルか…」って考えてる奥サマ。是非騙されたと思って『穴空(初回限定盤B)』を一度聴いてみてください。
穴空(アナーキー)ってタイトルなだけあって多種多様で無秩序なアルバムなんです。ロックからヒップホップ、もちろんアイドルらしい曲もあるのでどんな人にもオススメなアルバムです。(キモオタは話が長い)(もちろんここまで早口)*3
-
WHITE ASH / Quit or Quiet
2017年の3月に発売されるベスト・アルバムを発売して解散をするWHITE ASHのメジャー・ファースト・フル・アルバム『Quit or Quiet』
アクモンに憧れていたり、普遍性のあるギターが特徴的なインディ・ロックに影響されているバンドのWHITE ASH。
んでこのバンド、日本人の男性ヴォーカルなんだけど、歌声がめっちゃボーイッシュな海外の女性かと思うくらい声が高い。楽曲はインディ・ロックとその歌声がマッチしていてメチャクチャカッコイイんだけど、その音源とのび太のような見た目(贔屓目に見ても弱々しそうな見た目)のギャップのインパクトで更に興味を惹かれる。
というか書いてて気付いてたけど、これファースト・アルバムだったんだね。個人的にファースト・アルバムって拙くもアツさがあってソレが魅力だ!みたいな印象あるんですね。
でもこの『Quit or Quiet』拙いってことは全然無くて、1曲目からアルバムを楽しみにしてた人にも、どういうアルバムなんだろうと不安感を抱える人にも、満足感を感じさせるゆっくりと気持ちを高揚させ、サビでその高揚感を爆発させるような展開になっている。爆発させたエモーショナルな感覚を切り崩すことなくアルバムが展開していく。
youtu.be
ちなみにこれが1曲目。のび太コスプレが光りますね(?)
多分普通のバンドのファースト・アルバムはその勢いに乗ったままアルバムを終わらせてしまうんだけど、正直何曲も同じような曲調の曲を聴いてても…って感じるんですけど、WHITE ASHの凄い所はその感覚の腹八分目に感じる5曲目くらい(「Elsie Crise Quietly」)からエモーショナルの方向性を変えてくる。
今までが縦ノリのモッシュとかしたくなるようなエモーショナルな感情を沸き立たせる音楽だったのに対して踊れる横ノリ系のエモーショナルな音楽に。更に終盤は締めに相応しい哀愁を感じるエモーショナルな展開を魅せて、とてもファースト・アルバムとは思えない完成度のアルバムになってます。
急に真面目(?)な文になって自分でも驚いてる。とにかくそれほど褒めたい完成度の高いアルバムってことです!笑
クウチュウ戦 / 超能力セレナーデ
は?
あれか。お前はゴチャゴチャとジャンルを書いておけばなんでも出来ると思ったのか?伝わりづらいだけだぞ…そんなにジャンルをまとめられるのか…?本当にやめてくれ…
…いや本当にごめんなさい…聴いてみたらメッチャクチャ綺麗でポップにまとまってる…
シティ・ポップが都会的なオシャレな日常の雰囲気を表現した音楽だとしたら、このクウチュウ戦はその日常の地続きだけれども日常にSF「すこしふしぎ」*5を取り入れた新しいジャンル。のようなことを本人達が言っていた。
なるほど。鮮やかな音色で魅力的に一歩先の進化したシティ・ポップを鳴らしている。確かにグラマラス・プログレ・シティ・ポップだというのも頷ける。
ジャンルが存在しないから造語?で長くなってしまってるけど、もう既に新しいジャンルって言っていいくらいの完成度をクウチュウ戦さん達は確立してるよ…勝手にこれからポスト・シティ・ポップってジャンルを定義して呼ばさせてもらいます…(迷惑)
構成する一枚に入った理由にはそういった所だったり、完成度に驚かさせられたからなんだけど、自分自身が"バンド・サウンドにシンセサウンドのような独創性のある音色を含んだ型”のようなものが好きだから尚、惹かれたというところです。
型の話は自分の好きな音楽だったり趣味趣向を更に深いレベルで理解出来るものだと思うので是非読んでみて頂きたい。
youtu.be
これはさっきと比較すると少しプログレ寄りなのかな?それをポップに面白可笑しくやってるのがまた好きです。
フジファブリック / CHRONICLE
フロントマンであった志村正彦の事実上最後のアルバム*6
今までゴダゴダ言ってきたけど、このアルバムは自分の気分が一番落ちていた時に寄り添ってくれたというか、このアルバムが無かったら根暗が更に手のつけれらないレベルに悪化していただろうな…って。ここに来てやっと私を構成する◯枚らしい1枚を紹介できました。笑
なんていうか全部凄い優しい曲が多いんですね。数曲刺々しいものがあるけれど、メロディや歌詞を含めて基本的にすべてを包み込む包容力のようなものを感じるというか…。刺々しい曲も突き放す訳ではなく、弱虫だけれども反抗の精神を体現した曲というか…どの曲に対しても温かい優しさを感じるんです。
1曲目の「バームクーヘン」はWeezerのような泣き虫ロックのような弱々しさがあるけれどその中でも頑張ってみる。という卑屈のボクを励ましてくれているような包容力のある曲。そうして少し頑張ろうと思えた瞬間に2曲目の「Sugar!!」が”全力で走れ!全力で走れ!36度5分の体温”と普遍的だけれども優しく背中を押してくれるような応援をしてくれる。
また、当時のインタヴューに自分を肯定してくれて且つ、志村正彦さんの想いが報われるような文章がある。
「もう、今思ってる気持ちをそのまま歌うしかないんだな」ってことに気づいて。だから、ノンフィクションの歌詞を書こうって思ってました。
最近は、人生最高、生まれてきて良かった、1億人のなかの君と出会えて幸せだっていう曲が世の中のスタンダードとされているじゃないですか。それは全然悪いことではないんですけど、僕の場合は、まだ身の丈が合ってないのか、そこには共感できないんですね。
それよりも、自分の弱いところやネガティヴなこと……ネガティヴと言っても悪い意味ではなくて、誰しもが感じるちょっと後ろ向きなことを楽曲にしたいなって思ったんですよ。
ある意味、そういう楽曲を作ることで消化して、辛くなくなるんじゃないかっていう希望を込めたし、当時の僕が、民生さんが"とても辛いよ"と歌う楽曲に救われたように、僕と同じように満たされない境遇にいる人たちが共感してくれたら、僕がここまでのものを吐き出した労力は報われるんじゃないかなって思いますね。
New Audiogram : フジファブリック 『CHRONICLE』 Interview
志村正彦という1人の人間の等身大が詰まった1枚だったということが伝わってきますね…。好きになってからこのインタヴューを読んだけど、志村さんが奥田民生さんに感じてたように共感している人はいるよ、これまでの労力は無駄じゃない。報われてるよ。と声をかけて感謝を伝えたい…。ありがとう。
うーん重いな。笑
まあ何というか、本当に辛い時に助けられた1枚です。どうしようもなく辛くなった時に聴いてみて下さい。「横一列だけど一緒に頑張ろうな。」と語り掛けてくれる声が聞こえてくるかもしれません。
まとめ
ビークル時代の日高央みたいなオナニー小ネタ入れてクソ寒い文になってるから黒歴史確定ですが(こんなこと言ってたらいつか叩かれる)、皆さんが興味の惹かれるアルバムはありましたでしょうか?
ポスト・パンクの精神が根強いインディ・ロックだったり、シンセ・ポップのようなジャンルが割合の大半を占めていますが、その辺りのジャンルが好きならば、それなりに満足の行くアルバム達だと思います。
「何も出来ないやつが上から何評価してやがンだ。」って感じですけど、アーティストの名前を見たり、ジャケットを見かけたら「クソたんとが気持ち悪い記事書いてたなー」くらいに思い出して手にとって頂けると幸いです。
長くなりましたが、ご静聴ありがとうございました!また気が向いたらオナニー記事書くので見てやってください(*^_^*)!
*1:と3月に書いていたけどいつの間にか6月間近になってた。笑 とりあえず途中まで書いたし投げとく。だから前半は概要だけで後半はもう少し掘り下げた内容になっていて落差がありますが個人のオナニーブログなので許してください。笑
*3:7人になって色々な想いそして新譜を出す毎に予想の斜め上を行く成長を見せる彼女達のアルバム『ヱビクラシー』が5月31日に発売するので良かったらそちらもチェックスしてみてください^^笑
*5:漫画「ドラえもん」の著者「藤子・F・不二雄先生」が生み出した造語
*6:この後に死去する前のデモなどから『MUSIC』というアルバムが発売されるが、最初から最後まで志村正彦が関わったのは『CHRONICLE』